身近な花や野菜、風景などの絵に、ひとこと言葉を添えて出す絵手紙。
送り主の想いが受け取る人の心に届き、さわやかな交流を生み出す。
「咲くらの会絵手紙教室」では主宰の楠本咲久子さんが、絵手紙の描き方の基本を、一人一人に合わせて丁寧に教える。
道具は1本の彩色用の筆と絵の具、文字と線描き用の墨、筆などごくわずか。
「11年前、私が始めた時は全くの初心者で、半年くらい上達せず辛い思いをしました」と楠本さん。先生の手本を見ても描き方がわからなかった経験から、稽古はまず生徒がその日選んだ手本を、ひとつひとつポイント解説を加えながら眼の前で描いて見せることから始まる。筆使い、絵の具の含ませ方まで、細かく指導する。
生徒さんがその日選んだ手本を描きながら説明する楠本さん。
「基本を重ねていったら、だんだん形になっていきます、初心者でも大丈夫ですよ」。
絵手紙といえば、「ヘタうま」の方が味があると思われがちだが、基本を踏まえた上で崩してこそ作品として生きる。花などを描く時もあやふやにごまかさず、葉や花の形、付き方を考える。
文字も作品の一部として、10年前から習字教室に通い、もう一度基本を学びなおした。
今では月1回、絵手紙用の習字教室も開いている。
技術は盗んだ方が身につくというが、「まずは描くことを楽しんでほしい」という気持ちから、いいところを伸ばしながら、手とり足とりの指導法に行きついた。
教室は和気あいあいと和やかな雰囲気で 、楽しい会話も飛び交うが、それぞれの作品は、 丹精を込めた真剣勝負の賜物だ。
【Deta】
お稽古 : 月1回 2時間程度(日時は相談の上)
入会金 : 2000円(初回のみ別途用具代要)
月謝 : 3000円(自筆の手本代含む)
場所 : 自宅(野田通りバス停より1分)
電話 : 078-708-1868
(体験 1000円) (堀)
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