胸に優しく染みわたる音色  ライアの弾き語り奏者 高谷順子さん 西舞子

高谷さんがライアと出会ったのは今から10年ほど前。たまたまパソコンのホームページの試聴で耳にした音に心を奪われたという。
―どこか懐かしい音色、これは何なんだろう?―
大学で音楽を専攻し、いくつもの楽器を弾きこなす高谷さんだが、いったい何の楽器の音色なのか想像もつかなかった。色々と探し回ってようやくライア※という小さい竪琴のような楽器と判明。
「どうしてもライアを弾きたい」強い思いを持って楽器を手に入れたものの、指導者は近くにおらず、教則本を相手に独学の日々。2年ほど経った時にライア奏者の今井千晶さんのコンサートを聴いたことが、高谷さんにとっての大きな転機となった。
「自分の感じたままを音にしてそれにごく自然に歌詞をつける今井さんの即興曲を聴いたとき、音楽ってこんなに自然体でいいんだ」と体の力がスーッと抜けたという高谷さん。
以来、日常生活で思ったこと、子育てママとして感じることをライアの音に乗せて表現するようになった。
「ライアを持つと自然と曲が湧いてくるのにピアノの前ではどうしても同じことができないんですよ」
ライア1
高谷さんはまるで生まれたての我が子を抱くようにいとおしそうにライアを抱え、髪をなでるように弦に触る。
するとまるでそよ風が頬に当たったような心地よい音色があふれだす。
ライア2
「一日の終わりに、ライアを思うままに弾く。心がスーッと軽くなる至福の時です」
高谷さんは親子サークル、幼稚園などでコンサート活動を行っているが、口コミで演奏依頼を受けることが増えてきたとのこと。
体の中がほんのり温かくなるようなライアの音を聴ける機会が増えそうだ。
ライア3 ←これは小さな子供用のライア。高音の可愛い音がする。ちっちゃな足型のような形がユニーク
ライア4 ←高谷さん所有のライア3種類。
※ライアとは・・・
ライアのルーツは聖書や神話の中に登場する楽器で、神事や癒しに関わることに使われてきたものだといわれている。しかし現在ライアとして知られているものの歴史は意外と新しく、ドイツの神秘思想家ルドルフ・シュタイナーの意志を継いで1926年ごろに考案されたと言われている。
日本では映画『千と千尋の神隠し』の主題歌「いつも何度でも」を木村弓さんが弾き語りしたことで、一気に有名になった。
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