安くておいしいと評判の弁当と惣菜の店「千成(せんなり)」。
上高丸団地に面した、北側の道向かいに店を構えて30年以上、地域の人に愛され、いつも店内は賑わっている。
惣菜のほとんどすべてが手作りで種類も豊富、ボリュームたっぷり、というのも人気の秘密だが、一番は店主の山野すま子さん。
気っ風が良くて、優しく、訪れる人から「すまこかあさん」と呼ばれる程。
その気さくな人柄から、惣菜を買いに来る、特に若い人たちから、「これはどうやって作るの?」、「これって家で作れるもの?」と聞かれることも最近では多いという。
料理のコツなどを説明 参加者はメモをとる
「子供に、何がいい?と聞く若いお母さんが多いのが気になる」という山野さん。
若い人たちに、昔のおばあちゃん料理を覚えてもらって、栄養のバランスも考えるなど、それが食育につながることを願って、二年前(2011年)の3月から、月に1回、「すまこかあさんの料理教室」を開くようになった。
他の料理教室と違って、仕事場の厨房で、普段使用している器材を使い、参加者は調理をしながら覚えるのではなく、山野さんが説明しながら調理するのを、もらったレシピ集に、ポイントを自分で書き込んでいくのが主流。
食材の切り方や、調理法を説明
この日の献立は、「チキン南蛮タルタルソース」「冬瓜の煮物」「沢庵ときゅうりと塩昆布のかくや(食材を細かく切って冷やしたもの)」「麩の辛子味噌和え」「とろけるヨーグルトゼリー」、そして千成名物の「太巻き寿し」。
お寿司の巻き方を教え、巻きずし未経験の参加者は、自分の分を巻いてみる。
料理の手順を説明しながら、切ったり、混ぜたりの作業は、参加者に次々やり方を見せてから、振り分けていく。
(左2枚) パン粉の付け方をして見せて、男性の参加者がチャレンジ
(右2枚) タルタルソースに、隠し味の練乳と入れる。
一方、「あげた鶏を南蛮だれにくぐらせるのがこつ」「タルタルソースは隠し味に練乳を入れる」「お寿司を巻くときは、海苔が湿気ないよう、素早く」など、料理のコツや、店の隠し味に使っているテクニックも、惜しみなく教えてくれる。
最後はできたものをみんなで試食。切ったり、盛り付けたり、みんなが参加。
参加申し込みは随時。今回の参加者の中には、前日たまたま初めて店を訪れた人も。
毎月(8月は休み)第3月曜日開催、10時~昼過ぎまで(その場で食べずにテイクアウトもOK)。
参加費は材料費込で1000円。
近々、月2回に増やす予定をしている(詳しくは千成へ問合せを)。
【Data 】
千成
垂水区上高丸3-1-1
電話 078-709-1577
営業時間 11:30~18:00頃
定休日 日曜日 水曜日 月曜日
(2013年9月現在)(堀)
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