垂水のイカナゴはそろそろ終わりが見えてきましたね。

垂水の春の風物詩、イカナゴのくぎ煮。
去年はいろいろ書いたので、今年は記事が少ないですね。
イカナゴ1 イカナゴ2
  左・・・どこの家も炊いたイカナゴを、ざるなどにあげ、さまします。
右・・・煮魚のようにグツグツ煮るのではなく、高温で対流させて一気に炊き上げるのがコツ。

  一昨年に1キロ200円という、恐ろしい安値が付いたのは驚きでした。
去年も最後の1週間くらいキロ200円でした。
今年は垂水漁港に関して、キロ400円が今のところ最安値でしょうか。
私はこの20年ほどフルセのくぎ煮を炊いていて、最近ではこちらのリクエストが多く、毎年5~10キロほど炊くのですが、今年はこのフルセが手に入らない。
しびれを切らしてミドリヤさんに聞いてみると、午前中に少量入ってくるだけらしいです。
で、キロ1500円ほど。木下さんで1800円がついた日もあったそうですが、けっこう即完売。
隠れた人気のフルセ。
フルセはくぎ煮より、酢醤油で食べることのほうが多いです。それを巻きずしにします。
ミドリヤさんのご主人は「シンコが終わったら出てくるやろ」と言われてましたが、とても不安です。
いつもはキロ500円ほど。シンコより早く出て、シンコが終わった後も売っています。
全く見ないということは珍しいと思います。
どうなっているのでしょうか。
イカナゴ3
今日は岐阜から来た客人のために、釜揚げを作りました。
ちょっと多いかな、と思うくらいの塩加減でちょうどいいくらいです。
結構脂がのってきているので、ちょっと時間多めにゆがきます。
本日、垂水のイカナゴは朝いちで売り切れ、元ダイエー前の魚屋で、キロ500円でした。
ここはお客さんが開店準備に忙しい店員さんに代わって、1キロずつに小分けにするのを手伝っていました。
何となく垂水らしいですね。
イカナゴ4 お客さんが袋に1キロずつ小分けする作業をしている。
イカナゴは、食べ比べさえしなければ、失敗という味にはなりません。
ちまたでうんちくをいう人も多いですが、炊いていくうちに自分の家の味ができます。
「正解の炊き方」というのもありません。
だから炊いたことのない人もチャレンジしてみてください。
もらう人から、炊く人へ。
若い人も作りましょうよ。
文化というのは、一部の人のものではなくて、みんなで作っていくもの。
ぜひ、自分の家の味を作ってください。        (堀)
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