ふくよかで透明感のあるギターの音色。時に激しくリズムを刻み、時に穏やかな優しい響きを奏でる。
ピアニストの父と声楽家出身の両親のもとに育ち、音楽に囲まれた環境の中育ったギタリストMOMO(本名木村モモ)さん(27)
MOMOさんとギターとの出会いは小学6年の時。
ASKA(チャゲ&飛鳥)のライブでバックバンドをつとめたギタリストの「40度の熱があってもベストの演奏をする」姿に感銘を受け、
ギターを弾きたいと決心。
「4つのコードを1時間でマスターすればギターを習わせてやる」
との父からの課題を必死でクリアしギターを本格的に習うことなった。
レッスンに通いながらわずか12歳にして三宮の駅周辺でほぼ毎日4時間ほどストリートライブを続けていたという。
そんなMOMOさんを両親は全く干渉しなかった。「反抗期のモヤモヤしたものもギターを弾くことで発散していたのかな」。
ギター漬けだった生活が高校に入ると一変した。
寝ても覚めてもソフトボール三昧。インターハイでは全国ベスト3の結果をチームとしては残せた。
しかし、夢だったオリンピック選手は、諦めた。
〝やりたいのとやれるのは違う〟という事を、全国トップクラスのチームメイトと共にプレイをする中で痛感した。
ならば、自分は音楽で世界トップを目指したい。高校三年間、ほとんど封印していたギターを部活の引退後再開、
猛特訓の甲斐あって大阪音楽大学短期大学部器学専攻ギター科に入学した。
短大入学1年後には山陰ギターコンクール一般部門で優勝(全国大会)。
プロとして年間100本近いライブをこなす現在でもギターの練習は1日10時間にも及ぶ。
これまでに思うような音が出せなかったり、上手く弾けないことがあっても、
ギターをやめたいと思うことは一度もなかったという。
中2のころから作曲をはじめ、これまでに120曲を書きためた。「自分が好きと思える曲しか残さなかった」ので、決して多くはない。
例えば、本を読む、あらゆる音楽を聴く、色々な人に接する。そこから得た「何か」に触発され湧き上がってきた思いが曲となる。
ギターで探り弾きをするのではなく、頭の中で音のイメージをしっかり温めてから、
ギターで音を作り上げていく。それが木村さん流の作曲のスタイル。
ストリートライブで培った度胸、ソフトボール部で鍛えられた集中力や精神力。
それらすべてが、今のMOMOさんの曲、演奏を支えている。
MOMOさんの目下の目標は、世界一流の芸術家、音楽家達が集まる街・ニューヨークでライヴをすること。
そのためにもまずは地固めをと、ライブやイベントでの演奏を積極的にこなす。
「私はギターに出会えて本当に幸運に恵まれていると思います。両親はじめ、いつもお世話になっている皆様、ファンの皆様に感謝して、日々精進したいと思います。」
MOMOさんは一曲一曲に思いを込めて、弾き続ける。
(2014年2月現在) (大道)
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