ふわふわと浮いているのを見るだけで、なんとなく癒されるクラゲ。
垂水区役所の1階総合案内所前では、1昨年9月からクラゲの水槽が置かれていて、通りかかる人が覗き込んでいる姿をよくみかける。
現在はミズクラゲ20~30匹が常時飼育されている。
飼育を担当しているのはボランティア団体「たるみ水母(クラゲ)クラブ」。
のんびりとただようクラゲだが、飼育はとても難しく手間がかかる。
まずクラゲを明石市二見町の人工島まで獲りに行き、傷つけないよう細心の注意で持ち帰る。
明石の二見でクラゲ捕獲の様子
そして毎日、クラゲを1匹ずつ洗面器にとりだしてひっくり返し、口にあたる部分にスポイトでエサを与える。エサはクラゲ用のシュリンプを、毎日孵化(ふか)させ1日そだてたもの。
1匹ずつ取り出してエサを与える。
エサのシュリンプ、壁面には説明の写真
水温も19度くらいにキープしなければ、溶けてなくなってしまうという繊細さだ。
区役所を訪れた時に運が良ければ、メンバーが餌を与えている場面に出会えることも。
また今年の1月には、ミズクラゲの孵化に初めて成功、イソギンチャクのように岩に付着する幼生から、エフィラと呼ばれる花のような形の赤ちゃんクラゲ1千匹が誕生した。
クラゲの赤ちゃん
4月8日には区内の園児らがそのうちの500匹を、マリンピア神戸のマリーナから放流した。
数ミリのかわいいクラゲが海に泳ぎだす姿を見て、園児たちは大きな声援を送った。(堀)
コメント