旧木下家住宅で一足早い春の訪れ ~東舞子町~

昭和16年に建てられた旧木下家住宅は、当時の屋敷構造をほとんどそのまま残しており、現在は国の登録有形文化財として、兵庫県立舞子公園の一角に静かに佇んでいる。
ちょうど洋風の生活が庶民の間にも浸透し始めた頃の建物で、数寄屋風の和風建築ながら、応接間はモダンな洋間。また庭も芝生が敷かれるなど、和洋折衷が暮らしの中にうまく取り入れられて、昭和の時代の懐かしさが漂う。
その昭和の香りを活かして、数々のイベントが毎月行われているが、早春のこの時期、昭和14年に木下家の家主が購入した「ひな人形」の展示が行われている。
木下家のおひなさま 内裏びな お道具  牛車まで  鯛やお寿司を前に何してるの?
内裏びなの細面の顔や美しい布地、細部まで細かく丁寧に作られた数多くの道具類など、保存状態も良く、とても75年前のものとは思えない華麗さ。
またひな飾りに合わせて、「旧木下家住宅の春を活ける」と題して、佐々木麻子フラワーデザイン教室の作品展も3月3日(日)まで行われている。 
玄関 応接間 内玄関 茶室の前 茶室待合
玄関・応接間・内玄関・茶室前・茶室待合

広縁 書院 書院の床の間
広縁・書院・床の間
豪華なひな飾りに昔を懐かしみ、またミモザや桜、桃、モクレン、チューリップ、スイセンやフキノトウなどの春の花材をふんだんに使ったフラワーアレンジメントは昭和の木造建築にマッチして、来館者も鑑賞というより、自宅でくつろいでいるかのよう。
ひな飾りの最終日、3月13日(水)の10時から15時まで(受け付けは14時まで)、茶室にて抹茶体験ができるイベント、抹茶処「青松庵」も開催される(予約・当日受付ともに可)。
これを機会に旧木下家を訪れてみては。
【Data】
旧木下家住宅:兵庫県立舞子公園内
電話:078-787-2050
入館料:大人100円 シルバー・高校生50円 中学生以上無料。
休館日:月曜日(祝日の場合翌日休
開館時間:10時から17時(12月~2月は16時閉館)。
【イベント】以下に興味のある方は木下家住宅へ問い合わせして下さい。
●2月13日(水)~3月13日(水)
「旧木下家ひなまつり」
老舗酒蔵の甘酒のふるまいの同時開催(有料・200円)。
●2月23日(土)~3月3日(日)
「旧木下家の春を活ける」フラワーアレンジメント作品展。
●3月2日(土)14時30分より
春の詩の朗読ライブ「桜梅桃李(おうばいとうり)」。
●3月3日(日)13時30分~14時30分
「ひな祭りの琴・ミニコンサート」
●3月10日(日)13時30分~14時30分
「春の本格和菓子作り体験」春の和菓子(練切り)を職人に教わりながら3個作ります。
料金1000円(菓子材料費抹茶代込み・入館料別途必要。定員10名。講師は大美堂 大沢さん。      (堀)

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