手話ソングボランティアは、婦唱夫随で ~井上さんご夫妻~ 上高丸

 井上堅さんと美津子さん井上堅さんと美津子さん
「夕焼け、小焼けで日が暮れて~」
CDから流れる懐かしい歌に合わせて、手話で歌う神戸市シルバーカレッジOBの手話ソング同好会のメンバーたち。
客席には、グループホームとデイサービスを利用するお年寄りが集まり、楽しそうに一緒に歌ったり、メンバーに合わせて手話をしている。
その司会をすべて引き受け、メンバーとお年寄りを結ぶのが、井上堅(つよし)さん。
「梅雨」という手話の説明 一緒に歌いながら手話も・・ 120630手話11
写真パネルや巧みな話術、ユーモアを交えながら、お年寄りの心をどんどんつかんでいく。
このボランティアのきっかけは元専業主婦だった奥さんの美津子さんが、もっと社会と関わった方がいいとシルバーカレッジを卒業していた堅さんに誘われて、後輩として入学、身一つでできそうと、手話コーラスのクラブに入ったこと。
パフォーマンスが地味な手話は、在学中は大正琴演奏会などの添え物的存在だった。
  歌詞を手話に置き換えるのはとても難しい作業 歌詞を手話で表現するのはとても難しい。みんなで考え、覚えるためにデータ化する。
ある時堅さんが、元中学・高校の教師だった頃の経験を生かして、舞台の企画・進行をアドバイスし、司会を引き受けたところ、思いのほか好評を得た。 
それを契機に手伝うようになり、次第に話術だけではなく、昔の話や、歌の作詞作曲時の逸話など、興味がわきそうなことをどんどん取り入れた結果、認知症のある高齢者も飽きることなく、楽しめるスタイルが出来上がった。
この日は6月最後の日とあって、「瀬戸の花嫁」、美空ひばりの命日にちなみ「川の流れのように」や、迎える7月の「たなばたさま」「見上げてごらん夜の星を」などを歌った。  
  
  歌いやすいように歌詞を掲げる 「たなばたさま」の2番 「たなばたさま」を歌いながら手話もしてみよう!!
堅さん自身は歌が好きで現在もコーラスグループに所属、仕事で多忙だった頃に撮りだめしていた、歌番組のビデオを活用することを思い立ち、編集して司会の合間に、昭和の懐かしい歌謡曲などのビデオ鑑賞も取り入れた。選曲のCDを編集し、懐かしい映像の選出もすべて自分たちで行う。今回の坂本九、小柳ルミ子、美空ひばりの若かりし頃の歌う姿の映像もとても好評だった。
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また「夕焼け、小焼け」で歌われている信州善光寺の本堂の撮影や、「春の小川」の川を実際に東京に訪ねるなど、夫婦での旅行は取材をかねることも多い。
 作曲者 船橋栄吉のフリップ 大蔵谷出身の栄吉が永眠する明石の善楽寺 境内にある「牧場の朝」の歌碑
この日の演目の1つ「牧場の朝」の作曲者の説明を、写真などを使って説明。
「夫婦で活動するようになり、会話がとても増えました」と美津子さん。堅さんは「人の為のボランティアではなく、私自身が皆から元気をもらっています」。
高齢者施設や、児童館、地域福祉センターと活動範囲は広く、行くところによってそれに合った企画書を作成する。考えるのは堅さん、パソコン講習のアシスタントをしている美津子さんがそれを清書してメンバーにメールで配信と、ここでも夫婦の共同作業だ。
★ボランティア要請希望があれば、要相談(まずはたるみおもちゃ箱に連絡下さい)。
(堀)

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