刺繍のひと針に、心をのせて ~地味めな刺繍~ jimime(じみめ)さん


服やバッグ、クッションなど、昔から生活の中にある馴染みの品々を飾る刺繍、
それに魅せられ、ふつうの刺繍作品からアート作品に高めた人がいる。
子どもの頃から、ものづくりが大好きだったというjimime(じみめ)さん。

だが、社会人になり、システムエンジニアとして忙しい生活が続く中、次第に作品作りなどから遠ざかっていった。
結婚後は、フランス刺繍やクロスステッチに興味を持って作ってはいたが、日々の生活に追われて、気が向いた時、たまに作る程度だった。
「転機は子どもが生まれたこと」、
産休に入ったjimimeさんは、子どもを育てながら、仕事だけではない、「なにか」を欲している自分に気づいた。
子ども時代を振り返ってみて、コツコツつくる「ものづくりが、やっぱり好き」。
刺繍を本格的に始めた。

無心で針を刺すと心が安らぎ、また日によってはワクワクするような気持ちも。
「その時々で、いろいろな心があり、それが作品に映し出されるのが面白くなった」。
昔から地味な色が好き、
「たまには明るい色を選ぶこともあるけど」、落ちつかないそう。
心のまま、作品を作っていくうち、「これだったんだ」と思うように。
たいていのものは好奇心のままに始めても、すぐ飽きたり、興味を失ったりしていたのに、
「刺繍だけは別、いつも楽しい」。

気がつけば刺繍作品というより、アート作品に。
生活の中のインテリアとして、飾れる作品、そういうものを目指したいという。
「モビールや、タペストリーなど、さまざまな作品に挑戦していきたいです」。
2024年6月7日(金)~6月9日(日)まで、セラヴィで個展を開催。
【Deta】
インスタ jimime_emb

 

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