ラマ インドラ ジットさんは、祖国ネパールで大学を卒業後日本人女性との結婚を機に来日して今年で13年になる。
学生時代から学費を稼ぐためにと親戚を頼って登山のポーターを始めたのが登山との出会い。
以来、山に魅せられ、大学卒業後も山岳ガイドを仕事にすることを決意した。
現在は、日本人向けにヒマラヤトレッキング、ハイキング、本格的な登山などを紹介する
株式会社ドコアドベンチャーの代表を務めている。
「山を一歩一歩進むことで、自然を肌で感じられる。
その時、そこでしか見られない植物や動物、ちっぽけな石ころとの出会いさえもが、自分を癒してくれる。
何度登っても飽きることはない」
山のことを話すラマさんの目は少年のように輝いている。
山岳ガイドとして10月から12月、3月から5月の登山シーズンはネパールに滞在。
年に100日ほどは山に入っているというラマさん。
「頂上を目指す本格的な登山だけが山登りではなく、高山植物や景色をじっくり堪能するトレッキングやハイキングなど、楽しみ方は人それぞれ。少しでも多くの人にネパールの自然の素晴らしさを知ってもらいたい」と、
自身の手がける山のツアーではすべてガイドをしている。
ネパールの田舎では学校に行けない子供がまだ多いことから、ラマさんは、帰国のたびに鉛筆などの文房具を持ち帰るなどの教育支援を続け、2013年からは「愛のかけはし」として、日本人の支援者と共に活動を広げている。
4月25日に起こったネパールでの大地震。当時、日本人5人を連れてトレッキング中だったラマさんは、余震の続く中なんとか下山。
救援活動をする中で、被災者の避難所作りのための「屋根」の必要性を痛感。雨季の来る前に、現地調達の出来る資材を使った低コストでできる簡易ハウスの実現のために、専門家が研究中。その資材費のための支援金を募っている。詳細はこちらまで
ネパールへの支援口座
三井住友銀行住吉支店
普通預金 口座番号 4022056
名義 愛のかけはし
「物資も情報も思うように届かず不安な日々を送っている交通の不便な場所に住む人達がたくさんいる。
支援してくれる人達の思いを決して無駄にしないように、助けを本当に必要としている人達にしっかりと届けたい」
自然の美しさだけでなく、互いに助け合い思いやる気持ちを伝えるラマさん、祖国ネパールと日本のかけはしとしての仕事は始まったばかりだ。
(2015年5月28日) (大道)
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