「年齢や性別に関係なく、地域の人同士がふれあい、気軽にコミュニケーションが取れる場を」
長年兵庫県住宅供給公社に勤め、明舞団地再生業務にも携わってきた神吉竜一さん。
高齢化が進み、独居老人(特に男性)が地域の中で孤立している様子を目の当たりにして、地域のコミュニティ、情報の拠点として※ひとはこ図書室を設置するプロジェクトを立ち上げた。
【ひとはこ図書室とは】
30cm角の棚を小さな図書館に見立ててスペース貸し、借りた人はおすすめやお気に入りの本、また自分の活動情報などを展示し、訪れた人はそれを自由に閲覧することができる。
ひと(人)とはこ(図書館)、またひと箱のスペースということから名づけられ、各地で様々な形で、この取り組みが行われている。
めいまい図書室では、本棚スペースのオーナーは月1回、同施設の店番が可能。店番当日は自身のものの販売や講座などの開催もできる。
今後は、シニアのための脳活イベント、地域の人が講師を務める将棋教室やものづくりのワークショップ、絵本の読み聞かせなど、子供も大人も参加できるようなイベントを企画中。
この施設が単なるみんなの憩いの場ではなく、地域に根付いた活動を継続し、採算の取れる団地再生事業のモデルになればと神吉さん。
4月から毎週行っている見学会に訪れる人、中には入らず様子を見に来る人、実際に棚のオーナーの申し込みをする人…
反応はさまざまだが、自分の住む地域に「新しい何かができる」ことにみんな興味津々の様子だ。
「人が心身ともに元気でいるためには、人とのふれあいが何より大切」
この図書室に笑い声が響き、新たな地域のつながりが増えていくことに大いに期待したい。
5月1日のオープンに向け、
現在ひとはこ本棚のオーナー第1期を募集中(1100円~3300円税込)
(4月15日~28日)
4月28日午後3時から抽選を行い、オーナーが決定する。
5月4日には、読み聞かせ等のオープニングイベントを予定。
【Data】
めいまい図書室
垂水区狩口台5丁目15(公社矢元台住宅1階)
見学会の日程は Instagramにて確認を
Instagram:めいまい図書室で検索
(2024年4月現在) (大道)