最後の地蔵盆  ~池姫地蔵尊~

8月24日はお地蔵様の縁日。
この日の前後は、子どもたちの健やかな成長を願う行事として、「地蔵盆」が行われる。

垂水区でも、商大筋の高尾子安地蔵、塩屋の西向地蔵尊、舞子のたたき地蔵など、各地でお祭りが行われているが、なかでも陸ノ町にある池姫地蔵尊は、一番子どもたちが集まるお地蔵さんとして有名。
コロナ禍で2年間やむなく自粛していたが、去年から復活、100年近く続いている。

地蔵盆の時に置かれる線香立てには「昭和13年」の文字が

 

ところが、今回張り紙を見て驚いた人も多いはず。


今年で地蔵盆は最後という。
世話をされている吉川さんに尋ねると、
「コロナ禍の少し前ごろから、浄財が激減した」そう。
元々地蔵盆は、子どもたちを守ってくれるお地蔵さんの縁日に行われる。
地域で行われることが多く、お菓子や餅などをお供えをし、それを子どもたちにふるまうという風習。


以前は、日頃お参りする人たちの浄財や、地蔵盆のお供えなどで、ほとんどまかなえたそうだが、
「最近はお参りする人もすごく減ったし」、浄財もほとんどないという。
子どもたちが大喜びする袋いっぱいのお菓子も、最近では世話をされている吉川さんが購入しているそうだ。
 
また、お参りに来る子どもの保護者からも浄財は少なく、
話をうかがう限り、「無料でお菓子をもらいに来る」イベントと化しているようだ。
10数年前、自宅の建て直しより先に、お堂を立て替えたという吉川さん。
代々継がれてきたお世話を、今後も続けていかれるという。
子どもが健やかに育つよう願い、お祭りをする「地蔵盆」、
お菓子をもらって笑顔で帰っていく子どもたちを見るのが、
今年で最後というのが、残念でならない。
(2023年8月)    (堀)

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