暑い夏、昔の人の知恵 ~旧木下家住宅~ 県立舞子公園

日本の夏は高温多湿で、古い書物に「家のつくりやうは、夏をむねとすべし」と記されているように、古い民家は夏の暑さと湿気をしのぐための知恵が詰まっている。

昭和16年~18年にかけて建てられた、数奇屋造近代和風住宅の旧木下家住宅。
「自然採光で生活できる家づくり」を目指したとのことから、広縁は総ガラスで、
ガラス越しに見える、庭の景色も素晴らしいもの。
ここを開け放して、海から高台に駆け上ってくる風を、
室内に誘う当時の様子が目に見えるようだが、
残念ながら、現在は全館冷房なので、締め切っている。
以前は、自然の風を誘いやすいよう、さらに夏にはふすまをすだれ障子に変えていた。

簀戸(すど)、
夏障子(なつしょうじ)、
葦戸(よしど)とも

応接間には、外にイロハモミジが植えられており、
夏は、緑陰で直射日光を防ぎ、
冬は落葉し、枝の間から日光が柔らかく部屋に差し込むようにできている。

同館では、これまでも夏には、座敷や中室は簀戸(夏障子)に変えられていたが、
最近になり蔵の2階から、さまざまな簀戸が見つかり、
同館館長曰く、「まるでジグソーパズルのように」、
各部屋の窓など、当てはまるところを探して、はめ変えたそう。
それは小さな窓などにもあって、
「まだ、どこかわからないものもあります」ということだ。
え? こんなところにも?
というところまで、簀戸になっていて、探して歩くのも面白いかも。
木の質感と、庭の緑が、目に涼しさを与えてくれる。

船底天井

内玄関から

普段あまり見ることができない裏手

住宅で唯一の書院。
ここにもイロハモミジが

【Deta】
垂水区東舞子町11-58
電話 078-787-2050

一般入館料100円。シルバー(70歳以上)50円。
高校生以下は無料。
休館日 月曜日 (祝日の場合は開館し火曜日休館)

(2023年8月現在)     (堀)

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