垂水の台所「垂水廉売市場」、幕を閉じるまであとわずか。

昔の賑わいを知る人も少なくなった「垂水廉売市場」。
1月27日(木)の神戸新聞、10面で大きく取り上げられていた。

神戸新聞NEXT に記事

30年ほど前までは、垂水で食材や生活用品の買い物といえば、この商店街メインの人も多かった。
八百屋、魚屋、肉屋、乾物屋、豆腐屋、総菜屋、パン屋、味噌屋、漬物屋、和菓子屋などの食料品や食材、
瀬戸物屋、靴屋、荒物屋、花屋など生活用品や雑貨の店などが、
迷路のような商店街にところ狭しと並んでいた。
年末などは、夜遅くまで買い物客がひしめき合い、ごった返していた。
買い物どころか、通り抜けるのもやっと、という状態だった。

記事の中で大きく取り上げられている「島谷商店」、
うどんやそばの販売で、垂水でも隠れたファンは多い。
今回、活躍した製麺機も古くなり、買い替えて再開するより閉店を選んだという。
知人のひとりは、
「冷麺を作る時は、ここの麺でないとダメ」
と、わざわざ今でも塩屋から買いに来るほど。
私も、年越しそばは絶対ここと決まっていて、必ず買っていた。
またイカナゴの季節には、午前中に10軒近くあった魚屋のイカナゴを品定めで見て回り購入、島谷のうどんをさっと食べて、それから数キロ、イカナゴを炊くというのが、一つの儀式だった。

廉売市場にはそういうお店がいっぱいあった。
私などは一介の客に過ぎない。
もっと長年親しんで「これを買うならこの店」と、
残っている数少ない店には今でも訪れる客がいて、同市場がなくなることにショックを受けている人も多い。

垂水駅前再開発で大型店舗が出店したり、市場の高齢化など、いろいろ理由はあるだろう。
私たちは、それを受け入れるしかないのが残念だが、今度生まれ変わるこの地域が、またみんなの心のよりどころとなることを願う。

この場所もなくなるのが残念⇩

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