2012年2月に垂水の情報発信ブログ垂水おもちゃ箱を始めて、9年が経つ。
試行錯誤を重ねて、ブログからホームページへ。
少しずつ読者が増えて、多い時には1日のサイト訪問者数が4000人を超えることも。
2016年に始めたインスタグラムもフォロワーが1000人を超えた。
私たちを支えてくれた周りの人たち、そしてサイトに来てくださる読者の皆様のおかげと心から感謝している。
垂水おもちゃ箱のインスタのフォロワーのおひとりNORIKOさんこと山下乃倫子さん(塩屋)の
鮮やかな折り紙の投稿に惹かれて取材をお願いした。
(感染防止のため、メッセージのやり取りでの取材)
折り紙制作を始めたのは、山下さんの母 梶野照子(91)さんの1か月近くの入院生活がきっかけ。
それまでは山登り、散歩、庭いじり、日常の買い物など様々な趣味を持ってはつらつと過ごしていた梶野さん。「安静」を余儀なくされて少しでも退屈しのぎになればと山下さんが提案。
「母に勧めるからには自分が折れないと」と、まずは山下さんがYouTubeを見ながら練習することから始めた。
退院後は、自宅療養に加えコロナ禍でのステイホーム期間が長引き、折り紙の作品制作が役に立った。
年配者でも作りやすいように「簡単で可愛く、見栄えのいいもの」そして季節感のあるものをお気に入りのYouTube動画から選び、色や形などにアレンジを加えてオリジナル作品に。
山下さんは主にリースを、お母さんの梶野さんは折り上げた作品を組み合わせて壁に貼るスタイル。
お母さんは山下さんからモチーフの手ほどきを受け、そのあとはコツコツと1人で作品を作り上げ、壁に貼る。
「椅子に乗って貼ったりするので少し心配ですが、自分でやりたい。という気持ちを大切にしてあげたい」と優しく見守る山下さん。
折り紙の壁飾りは、梶野さん宅を訪問するヘルパーさんたちからも大人気。「写真を撮らせて」の言葉が大きな励みになっている。
今では自分自身も折り紙制作にはまっているという山下さん。細部にこだわって作品1つを仕上げるのに1週間近くかかることも。「出来上がるまでのすべての過程が楽しいですよね」
たくさんできた作品をいつかはフォトアルバムにしたい。
梶野さん・山下さん母娘のお人柄が見える丁寧で優しい作品の数々は、見る人の心を和ませてくれる。
(2021年5月現在) (大道)