兵庫県立公園の第1号である、県立舞子公園。
明治33年(1900年)に開園しました。
舞子の地は、昔から白砂青松の景勝地として有名、
鍋島のお殿様が、龍が踊り鳳凰が舞うようなこの地の老松を手に入れることができるなら、「千両出しても惜しくない」といわれたことから、「舞子の千両松」と呼ばれるようになったそう。
強い風に根元の砂をさらわれ、力強い根が持ち上がった、「根上がりの松」が有名で、過去の写真にその雄姿を見ることができます。
現在、舞子公園は3つのエリアに分けて、それぞれ名称がつけられていて、
2号線より下の埋め立てられたエリアを「潮風のエリア」、
2号線とJR 線の間の地を「松風のエリア」、
JR線より北を「そよ風のエリア」と呼んでいます。
松林がステキなのは、「松風のエリア」。
過去の見事な松は、戦後の松くい虫などの被害でほとんど姿を消しましたが、探すと数本残っています。
パワーがもらえるということで、それらの松を抱擁する方をたまに見かけます。
また、大正天皇、昭和天皇(ともに皇太子時代)のお手植えの松が東西2か所に、現在も玉垣に囲われてあります。
松林そのものも、別世界に入り込んだようで命の洗濯ですが、その根元、松の木陰がとてもステキです。
ちょうど、この晩秋時、柔らかい光と影のコントラストが美しいです。
松風は薬効もあり、心身ともにリフレッシュできそう。
散策にいかがですか。
(2019年11月) (堀)