大好きな音楽の道をまっしぐら ~濱嵜繁一さん~ 本多聞

フルスを持つ濱嵜さん

音楽は国境を超えるとよく言われるが、
濱嵜繁一さんは、人の心の壁も超える音楽活動を続けている。

音楽大学卒業後、神戸市の中学校教諭を務める傍ら、濱嵜さんはルネッサンス音楽中心のグループ「スザート古楽コンソート」のメンバーとして、また数々の舞台でソリスト、コーラスのメンバーとして活動、教会でグレゴリオ聖歌の指導を行うなど、西洋音楽に携わっていた。

転機が訪れたのは、中国歌曲の講座を知ったこと。

大学卒業直後、見聞を広めるために「ひょうご県民交流の船」に参加、
訪れた中国との交流で、みんなで覚えて披露した中国の楽曲「草原情歌」を、その講座のパンフレットで見つけ、興味を持った。

元々プロの声楽家でもあり、上達はめざましく、中国音楽コンクール出場を薦められ、習い始めて半年たたないうちに銅賞を。
その練習途中、教わっていた先生宅で、運命ともいうべき、ひょうたんと竹管でできた中国の楽器「フルス」に出会った。

デザインもさまざま、美しいフルス

音符ではなく、数字の譜面

子供の頃から歌うことと、笛を吹くことが大好きだった濱嵜さん。
オカリナ奏者としてもプロの腕前だったが、たちまちこの楽器のとりこになり、気がつけば、中国音楽国際コンクールや、大阪国際音楽コンクール民族楽器部門など、数々のコンクールで金賞や特別賞などを受賞するほどに。
現在は西洋音楽と合わせて中国音楽でも、演奏会やボランティア、音楽指導など多忙な活動を行う。

また市の養護学校教諭などの経験を通して、最近では障害者の音楽活動を支援することにも熱心に取り組み、今月28日(土)にも、「第3回アブニールコンサート」を予定している(詳しくは下記のチラシ参照)。

「体が不自由でも、すばらしい演奏ができる。音楽を愛する心はみな一緒です」と濱嵜さん。

心に触れる音楽は、それぞれの個性の違いがあるからこそ、感動を呼ぶのかもしれない。

(2017年10月現在)        (堀)

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