ひまわりでつなぐ、人と人のきずな ~ひまわりオジサンこと荒井 勣(いさお)さん~ 多聞台

阪神淡路大震災で、復興支援のボランティアをする傍ら、
「夢を失った町を大輪の花で明るくしたい」。
被災した人に向けるエールとして、
NPO「ひまわりの夢企画」を立ち上げ、
被災地にひまわりを咲かせる活動を続けてきた荒井勣さん。
荒井さん ひまわりの苗を育てて、いろいろな所に配る。

実はこのひまわりを咲かせる活動を荒井さんが始めたのは、震災の数年前だった。
PTA役員の経験を請われて、神戸市青少年問題協議会のメンバーに就任、
だが活動を続けるうちに、非行防止主体のやり方に疑問が。
「悪い子を追いかけるのではなく、よい子を育てたら非行もなくなるのでは」。
たった1輪でもまわりが明るくなる、太陽のような花、
荒井さん自身も好きな「ひまわり」を、
町中に咲かせて町を明るくしよう。
「ひまわりネットワーク運動」が始まった。
阪神淡路大震災では、被災者支援で復興を助けるさまざまなボランティア活動の傍ら、
がれきに咲いた「ひまわり」の花が被災者を力づけた。
その後の、中越沖地震や佐用町の水害、東日本大震災と、今も現在進行中だ。
次から次へとあふれ出るアイデアを、営業マンとして培った行動力でどんどんチャレンジしていく荒井さん。
気が付けば、日本レクリエーション協会インストラクター、人と防災未来センター「語り部」、
腹話術講師、著書の出版、青少年育成アドバイザーなどをこなし、
現在は、ひまわりの苗植えやバーベキューなどをして交流を深める婚活のお手伝いイベントや、
腹話術を通じて、わかりやすく楽しく覚える、「防災腹話術教本」の執筆・出版なども進める。
ボランティア=人助け、と思い込みがちだが、
皆が楽しく幸せに暮らす社会、人と人が優しい想いでつながっていく絆、
「風に運ばれるタンポポと違って、ひまわりは人の手で運ばれる」と荒井さん。
きのう支えてもらっていた人が、今日は支える側に。
ひまわりの夢はどんどん広がっている。        (堀)

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