台風12号の影響で、西日本は大きな被害が出ていますね。
平磯の灯標は、明治26年に「国産第1号のセメント」で建設されたもの。
この辺りは「平磯」という名のとおり、
砂浜ではなく暗礁なので、昔から多くの船が難破したそう。
何度か木製のものがつくられたようですが、
激しい時には7ノット(時速約13キロ)にもなろうかという潮流、
すぐ流されてしまっていたようです。
この灯標を題材に、英国人作家のサマセット・モームが、
「困ったときの友」という小説を書いています。
灯標を回って、再び海岸にたどり着くのを賭けにした話ですが、
イギリス・フランス間にまたがるドーバー海峡は、
足の不自由だった詩人のバイロンでも泳いで渡っていますが、
なんと明石海峡を泳いで渡った人はまだいないそう。
ひょっとして、モームが平磯を訪れた時、
塩屋異人館に住む友人にこの話を聞いたのでしょうか。
そんな想像をしてみたら、
大文豪も「これは面白い話を聞いたぞ!」と、
さっそく小説に使ったのかなと、
身近に感じるのは私だけでしょうか。
(平磯にて) (2014年8月4日)(堀)
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コメント
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いろいろ、補足をしていただいてありがとうございます。
この時は海が荒れていたので、モームの小説を思い出し、それを題材にしました。
また垂水について(特に私たちが知らない過去の)情報、経験談がありましたら、ご一報くださいね。