イロハモミジで苔玉作り ~旧木下家の七夕イベント~  東舞子町

6月29日の日曜日、旧木下家住宅で七夕イベントの一環として、苔玉作り が行われた。 
  苔玉08 苔玉09 苔玉10
     茶色のミズゴケで根の周りを覆い、さらにハイゴケでその周りを覆う。
    糸で固定してでき上がり。
苔は日本では古来より和歌に詠まれたり、盆栽に利用されたりと身近な存在。
苔玉は、植物の根を土で包み球状にしたものに、苔を貼り、糸で留めて仕上げる。
見た目がとてもかわいらしく、最近ではおしゃれなインテリアとして人気上昇中だという。    
  
今回、木下家でこのイベントが開かれたきっかけは、同家の庭に植えられているイロハモミジ。
一年を通じて、新緑や、緑陰、紅葉など変化ある彩りを添えている、同家庭園の顔のような存在だが、
年2回行われている、樹木医の講習会の折、イロハモミジの興味深い話しがあった。
それは、その木の種から育つ若木が、親木の下では育たないということ。 
  苔玉13 苔玉14  旧木下家のイロハモミジと苔玉

遠くへ飛んだ種は成長できるが、
親木の生育に悪影響のある周辺では、親木が自ら子の木を枯らすのだという。
講習に参加していた、舞子公園案内ガイドの喜好恵子さんはそれを不憫に思い、
若木をポットに移植して、生き残れる道を考えていた。
スタッフの一人が、苔玉を作ってみたいと言い出したのはちょうどそんなとき。
イロハモミジを使った苔玉作り、というイベントの話があっという間にまとまった。
この日集まった参加者は、イロハモミジを主に、身近に育つ木や草を使って、
土を使わない、苔だけで作る苔玉に挑戦した。
苔玉05 苔玉07 苔玉06 苔玉03
苔玉04 苔玉02 苔玉01
    思いのまま、楽しみながら自分の苔玉を作る参加者。
各々、喜好さんの指導で2~3個作ったあと、スタッフが用意したスイカや短冊のかわいい飾りを付けて仕上げ。
ちょっとした七夕の季節飾りが出来上がった。
「もっと難しいのかと思っていたけど、意外に自由に作れて楽しかった」。
「木下家の雰囲気に苔玉がぴったり、これからも続けてほしい」と、参加者は大満足。
講師の喜好さんは、
「教えるというのではなく、みんなで楽しく作れたらいいなと引き受けました。
枯れるはずだったイロハモミジが、かわいい苔玉として育っていくのはうれしいですね」。
苔玉12 苔玉11  冷茶と季節の和菓子の接待に、参加者は大喜び。
最後は座敷でお茶をいただいて、参加者は一足早い七夕の風情を存分に楽しんだ。     (堀)
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