芸術をプロデュース、文化発信の店 ~ 茶房 伽藍洞 ~ 日向

レバンテ1号館1階、垂水小学校正門向かいにひっそりたたずむ「茶房 伽藍洞」。
伽藍洞13 
垂水駅前開発事業で、13年前にJR垂水駅東口前からこの場所に移転した。
もとの店を知る人も少なくなったが、木とレンガを組み合わせたアンティークな店内の雰囲気は以前のまま。
足を一歩踏み入れると、「伽藍」という名前のとおり、どこか日常から隔てられた、静かな時が流れている。伽藍洞12   
店主の福永凋化(ちょうか)さんは画家、妻の待子さんは音楽プロデューサーということから、垂水の芸術文化の発信地の一つとして、これまで色々な芸術活動や、店内での作品展示、絵画教室を手掛けてきた。
伽藍洞2 福永さん夫妻
特に南米アンデスの民族音楽フォルクローレは、プロ奏者を招いてのコンサートが多く行われ、アンデスの楽器ケーナ(南米インディオのたて笛)の教室などを開催、いくつものグループ、人の触れ合いの場として、この店から演奏家やグループが多く育った。和太鼓の松村組も駅前に店を構えていた頃から、南米楽器奏者とのセッションなどを同店で行い、現在もコンサートを開く。
伽藍洞8
また最近、20年ほど前に骨董好きの常連客から譲り受け、ずっと謎のまま店に置かれていたアンティークの小さなピアノが、70年以上前の東京の老舗メーカーがサンプルとしてたった数台作った中の希少な1台であることが判明し、話題になった。
伽藍洞10 高さ77㎝、幅83㎝ 奥行き35㎝のアップライトピアノ
 
伽藍洞11  伽藍洞6  伽藍洞3
壁を飾る福永さんの絵、さりげなく置かれたアーティストの作品や小物類、季節の花。
敷居が高いかと思いきや、店頭ではアンデスの民芸品、かわいいアルパカなども売られている。
伽藍洞14 
洒落た手書きのメニューを手にとって、重厚な時の佇まいを一杯のお茶で味わってみるのもいいかも。
伽藍洞5 
ブレンドコーヒー、紅茶各450円、カフェ・オ・レ、ティー・オ・レ各500円、ホットレモン、ホットオレンジ各550円など。
【Data】
神戸市垂水区日向1―4―1 レバンテ垂水1号館1階
電話 078-705-3600
営業時間  平日(月~土)  11:00~22:00
日・祝日    12:00~18:00
定休日  不定
(2013年10月現在) (堀)
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