子供のころから大の歌好き、小学校の授業で譜面の読み方を教わり、すぐマスターした。
「歌に関することは、何でも全く苦にならなかった」と陰山さん。
昭和22年に就職した市役所でコーラスクラブに入り、区画整理という激務の中でも「仕事も歌も楽しもう」と歌い続けた。
定年後、複数の男性・混声グループでバリトンを担当、演奏会やボランティア活動をするかたわら、地元の太鼓グループなどの音楽サークルに参加、また指揮法も習った。
一方、独唱にも力を入れ、オペラのアリア、カンツォーネ、シャンソン、日本の叙情歌とレパートリーは広い。神戸浪漫クラブなどに所属し、数々のコンサートに出演している。
学校の音楽教諭だった妻の陽子さんも、退職後は恭道さんの伴奏者として、人生と音楽両方の良きパートナー。
「練習中、腹が立って喧嘩することもありますよ」と陽子さん。
だが2人で舞台に立てば、恭道さんの張りのある力強い歌声に寄り添うような陽子さんのピアノ伴奏、見事なハーモニーが生まれていく。
一昨年は第11回大阪国際コンクールシルバーコースで1位なしの2位受賞。去年は摂津音楽コンクールで銅賞を取ったが、今年はその上の受賞を目指して練習中だ。
9月15日の「神戸浪漫コンサート」では、「遥かなるサンタルチア」などを熱唱、多くの支持者から拍手喝さいを受けた。
また10月には、地元で指導、指揮をしている「ときわ会コーラス」が地域の文化祭に出演予定。 (堀)
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