歌って心も体も元気いっぱい うたごえ喫茶「あかとんぼ」オーナー米村博実さん 学が丘

山小屋風の店内に入ると、アコーディオンを弾きながらオーナーの米村さんがにこやかに迎えてくれた。
毎週金曜の午後1時半から「あかとんぼ」では「童謡、唱歌歌いま専科」がおこなわれ、20名ほどの常連さんが集う。
「この前も歌ったけど覚えてる?」「もうちょっと楽しそうな顔して歌って」
気さくにお客さんに話しかけ、みんなを和ませる米村さん。

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ピアノ、アコーディオンが得意で、学校や職場でもその腕前を生かしレクリエーションや野外活動の指導を手掛けていたが、「新たな道を」と職場を早期退職、6年前に自宅でうたごえ喫茶を始めた。
「アコーディオンは人の顔を見ながら話し、伴奏しながら歌うことができるのが、いいところやね」と話す米村さんは、楽譜を見て素早くお客さんの歌いやすいキーに変えて伴奏するのもおてのもの。
米村さんが司会進行をするうたごえ喫茶はただ「歌う」だけではない。
季節に合った童謡や唱歌の歌詞に出てくる草木の話や
懐メロの時代背景など、ちょっとしたうんちくがちりばめられている。
「お腹から声を出して歌うとお腹がすく、美味しくご飯が食べられると、外に出て行く元気がわいてくる。そのきっかけ作りの場またみんなの居場所になれば」と米村さん。
ここに集まる大半が70代以上。最高齢は97歳。遠くは姫路、大阪からも来られるとか。
大きな声を出すと気分もすっきり       米村さんの笑顔につられて、思わずほおがゆるむ
「童謡や唱歌はみんなが一番輝いていた時代につながる。共通の話題を持つことで、友達の輪が広がるし、また次世代に歌い継いでいくことで、これからも輝いていてほしい」
2時間で20曲ほどを歌い、会はお開きに。それでも話し込む輪が、そこここに。
「たくさん歌えて満足やったわ」「また来週ね」
米村さんの思いは確実にみんなの心に届いているようだ。 (大道)
「童謡唱歌の歌いま専科」は毎週金曜 会費1,000円(飲み物菓子付き)
「うたごえ喫茶」は隔週土曜 会費1500円(飲み物菓子付き)
いずれも午後1時半から3時半まで
珈琲ラウンジあかとんぼ
【Data】
垂水区学が丘4-10-14
電話:078-783-3958
営業時間:13時~19時
休業日:土日祝日及び第1,3木曜(イベント開催、貸切、出張などのため)
(2012年3月)      (大道)

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