山電西舞子駅を北側に出ると、まっすぐに伸びる道の両側に花屋、銭湯、洋品店、金物屋などが立ち並ぶ。
このあたりは舞子多聞線ができるまでは、駅前商店街としてにぎわっていたらしい。
この道を北の方へ進むと
15分ぐらいで大歳山遺跡公園(注1)に着く。
小高い丘にあるこの公園からは明石海峡大橋が一望でき、絶景の休憩スポット。
ここはまた桜の名所として知られ、お花見シーズンには平日も地元の人でにぎわう。
古代の人々も、ここからの眺めを楽しんだのだろうか。
公園を後にして住宅街を歩く。20年ほど前までは、
竹藪、空き地、昭和時代の木造の家が多かったこの地区だが、
マンションやおしゃれな家が建ちすっかり様変わりした。
幼稚園や小学校が近いせいか子供たちの遊ぶ姿があちこちで見られて活気がある。
西舞子商店街にある和菓子店大美堂には、大歳山遺跡にある竪穴式住居を模した最中がある。←もぐもぐ参照
※注1 大歳山遺跡は、明石原人の化石を発見したことで知られる考古学者・直良信夫 (なおらのぶお)が縄文時代前期の土器を発見し、「大歳山遺跡」の名前を付けられた。
その後の調査で、2万年前の石器や弥生時代の竪穴式住居の焼け跡などが発見され、また古墳時代の円墳や前方後円墳が見つかるなど、幅広い時代にわたる複合遺跡であることが分かっている。
1972年(昭和47年)に一棟の竪穴式住居が復元され遺跡公園として整備された。
(2012年2月) (大道)
なお、神戸市立博物館(神戸市中央区京町24 電話078-391-0035)に内部の復元が展示されている。
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