7月7日は七夕です。
「天の川」で隔てられたおりひめとひこぼしが
1年に一度会えるといわれている日ですが、
「天」という言葉にロマンを感じますね。
垂水にも「天」が地名につくところがいくつかあって、
それぞれの由来がありますが、
今回「天谷」という、今はもう消えてしまった地名のことを
書いてみたいと思います。
舞子台病院の裏手、今は舞子台緑地公園になっているところは、
以前は谷間で「天谷(てんたに)」と呼ばれ、草野球などができる大きな空き地でした。
明石海峡大橋の舞子トンネルから掘り出された土で埋め立てられ、
また、トンネルが下を通るため、住宅地ではなく公園として整備されました。
「天谷」はもともとは「矢谷」と呼ばれていました。
なぜ「矢」が「天」になったのか。
実はバス停ができた時に「矢」という字の「ノ」の部分が脱落してしまったらしいです。
せっかくロマンを感じていたのに・・・・とがっかりした人がいるかもしれません。
「矢谷」・・・ではこの矢は?
そこで登場するのが、近くにある県下最大の前方後円墳「五色塚古墳」。
神功皇后を討つために、偽墓として「おしくま」「かごさか」兄弟皇子がつくったという伝説があるのですが、
迎え撃つ訓練をした地ということで、同じ垂水で「狩口台」「矢元台」という地名が残っています。
「矢谷」もそのひとつで、これらは江戸末期に明石藩が実弾射撃の訓練をした場所とも言われています。
「矢」の練習をした「谷」ですね。
古い歴史のある舞子ですが、以前のバス停の名を見ると面白いです。
高広→東舞子小学校前,
送信所前→東舞子公団住宅前,
天谷→舞子台3,
陸→星陵台1,
東細道→星陵台3,
細道→舞子坂1,
奥の池→舞子坂3,
清水→舞子坂4,
名前から、何となくどんな地なのか想像できそうです。
土地を買う時には、昔の地名を調べろとよく言われますが、
なるほど、納得ですね。
みなさんが住んでいる場所の「地名」、由来をご存知ですか?
調べてみるのも面白いかも。 (堀)
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