福田川クリーンクラブ主催のイベント「福田川さんぽ」に参加してきました。


2025年11月8日(土)、福田川クリーンクラブ主催のイベント「福田川さんぽ」に参加しました。
同イベントは、コロナ禍でしばらく休止されていたようですが、今回は復活の第1弾、神戸市立工業高等専門学校都市工学科の宇野教授の案内で、福田川上流の名谷、奥畑を歩きました。

集合は9時、名谷小学校のすぐ横、真言宗のお寺「明王寺」の境内。
普段は拝見できない本堂を特別に開放、
ご本尊の不動明王座像や、脇侍の童子像、脇仏の弘法大師坐像、毘沙門天立像、地蔵菩薩立像不動明王立像などを拝見させていただきました。
「転法輪寺」では、ご住職のご厚意により庫裡に保管しておられる、昔の菊・葵のご紋がついた駕籠などを拝見、
兵庫県指定記念物、参道の原生林では、露出している地層などの説明を同教授から受け、湖だった昔のこの辺りの情景を思い浮かべました。
転法輪寺の参詣客を癒す「玉子温泉」と呼ばれた温泉(冷泉)の名残を見ることができる「柚耶の里」を経由して、
旧道を通り、奥畑公民館で小休止、昔の奥畑の絵や写真、資料などを見せていただきました。
旧道伝いに「石水寺」を訪ね、平清盛の孫、師盛を弔った明石・神戸では最古といわれる砂岩製の浮彫の石仏拝見。

奥畑では、古くから生活用水として使われていた水源を訪ね、また農耕用水路の源流となる、口池・奥池へ。


普段は施錠されている神戸市の管理地へと分け入り、同クルーンクラブ会長の村上さんが少し前に草刈りをしてくださった山道へ。
ザリガニとメダカくらいしか生息していないといわれる二つの池では、宇野教授や福田川クリーンクラブ、そしてざまざまな環境NPOなどが協力して、自然環境の実態調査を行い、環境改善に尽力されているそう。

実際農薬が使われていないこの辺りでは、絶滅危惧と言われている「タニシ」の大量発生をはじめ、カエルなども見ることができ、苔や木々が広がり、すぐ近くを新幹線や地下鉄などが通り抜けるとは思えない、自然の別天地。

「階段を作れば10分程度で、地下鉄総合運動公園駅からくることができます」と同会会長の村上さん。「将来、家庭菜園や自然に親しむ施設などをここに作ることができたら」。
滑りやすい山の斜面や、池まで下りる階段、水路を横にさまざまな草木が茂る中を、後半は探検気分で楽しみながら歩きました。

いかに人と、水のつながりが大切かを考えさせられた1日でもありました。
「河口までにゴミなどを取り除くことが、海を美しくする最善の方法」と言われた、宇野教授の言葉を身にしみて感じました。
「福田川クリーンクラブ」ではメンバー募集中とのこと、
【何か人の役に立つことをしたい】【ボランティアを始めたい】と思われる方は、ぜひご参加を。
(2025年11月)      (堀)

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