山陽バス「上千鳥」停のすぐ北、普段は付近の住人しか歩かない道路に面した新田さん宅。
クリスマスのこの時期になると、山の斜面に造られた庭を利用して、
壮大なクリスマスイルミネーションが点灯する。
上千鳥のバス停近くの新田邸。
門から階段を少し降りたところから橋を渡って玄関へ。
雪だるまが迎えてくれる。
玄関へは橋を渡って。
よく見ると橋は明石海峡大橋と同じデザイン。
なんでも造った建築家が何度も実際の大橋を渡って、
できるだけ本物に近いものをとこだわったという。
玄関まで、すでにイルミネーションが迎えてくれるが、
玄関横の階段を下って庭に下りると、そこは幻想的な空間が広がる。
見上げる斜面には、木々の間を縫って走る電飾の汽車。
さまざまなクリスマス飾り、ツリー、サンタ、トナカイのイルミネーションなど
ため息が出るほど。
「12年前に越してきて、それから少しづつ増やしてここまでになりました」と、
新田義明さん、義子さん夫妻。
もともと義子さんが花好きということで、
山の斜面を利用した庭には、さまざまな草木が植えられ、
義子さんを手伝ううち、義明さんも講習を受けるなどしてバラ作りをはじめ、
いろいろな植物を手掛けることに。
晩秋に満開する「ヒマラヤザクラ」 、
春には、ベニスモモ、山桜、なんじゃもんじゃ(一葉たご)などが次々咲くという。
緩やかな坂道の両脇にはクリスマスローズ。
地形を上手く利用し、自分たちの手で育ててきた庭は、
評判を聴きつけて雑誌やテレビで紹介されたことも。
じっくりと成長する針葉樹、ホプシー、
明石海峡大橋を模して造られた玄関への橋がみえる。
バンクシアという穂状花がユニークな木
現在では著名な農産物の直売所に苗を出荷するほど。
一方家の中におじゃますると、居間は夫妻のアトリエ、義子さんの教室を兼ねる。
二人が作るちりめん細工などの小物や、
義子さんの布フラワー作品、
キルト、ビーズ、民族手芸のモラなどを取り入れた手作りバッグなど、
居間壁面のガラス窓から、横の作品室が見えるよう、建て方にもこだわっている。
偶然に土地が見つかり、また偶然に思い描いた建築家が見つかり、
夫妻の趣味にピッタリと合った、家と庭。
「ただ、うちは偶然に通りかかる家ではないので、
せっかくのイルミネーションも多くの人に見てもらえないのが残念」。
遠くジェームス山から電飾が見えたことで訪ねてきた人もいるという。
【Data】
期間 12月1日~12月25日
時間 17時~21時
インターフォンで、お庭拝見をお願いしてください。
新田さんが在宅なら開けていただけます。 (堀)
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