五色塚古墳を訪ねて ~赤い道を歩く

垂水駅西側の商大筋を北に上がって行くと、道路西側すぐに高尾子安地蔵が見えてくる。
その北側に赤く舗装された細い登り道があり、これを辿っていくと五色塚古墳まで導いてくれる。

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道に古墳までの距離を示した絵がはめ込まれていて、見ながら歩くのも楽しい。

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10数分で目的地に到着 。
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(管理事務所にある航空写真)
五色塚古墳は兵庫県下最大の前方後円墳で、全長は194m。

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4世紀終わり頃、明石海峡とその周辺を支配した豪族が葬られているという説が有力らしい 。
(詳しくは古墳横の管理事務所にあるパンフレットをもらってね)。
前方の黒いふき石は4世紀当時のもの。淡路五色浜から運んだという説があり、名前の由来の1つと言われていた。

現在は淡路東部の海岸のものだと科学的に判明している。
全部で223万個だそうで、7tトラックなら400台分になるとか。
これを当時の人が船で運んだのよね・・・?  ・・・すごい。

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昭和40年頃から調査が始まり復元されたが、古墳はピラミッドと同じで、権力の象徴でもあり、これだけの人工物は当時の人をさぞ驚かせたことだろう。
古墳といえば樹木に覆われた・・・と思いがちだが、本来はこの姿。
古墳を飾る円筒埴輪も2200基並んでいたそうで、昭和に作られたプラスティック製のレプリカは傷みが激しく、昨年(2011年)3月にリニューアルされ現在448基立っている 。
ちなみに4200万円かかったらしい。さて一基はいくら?

息を切らして後円部分の上に立つと、そこは垂水でも屈指のビューポイント。
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古代の身分の高い人もこの上に立ったんだろうなぁ。
今は明石海峡大橋もよく見える。
なんでも古代と現代の最高の土木技術の共演ということで、復元したらしい。
ただ発掘はされていないので、誰が何のために作ったのか、ロマンティックな想像をご自由に。
古墳から南に下りて山陽電車の線路沿いを歩き、霞ヶ丘駅へ 。

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そこからさらに下り、2号線を渡ると、かわいい波の車止め。

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ここから人工の海岸「アジュール舞子」だ。
フランスのコートダジュール=紺碧海岸から名づけられた。
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夏は無料のシャワーがあるなど、リーズナブルに海水浴が楽しめる。
もちろん水質もAクラス。
ここで折り返して海岸べりを垂水まで。
景色が美しい砂浜からプレイゾーンのマリンピアへ。

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温泉施設「太平の湯」、ロケーションが楽しめて買い物もできる三井アウトレットパークや、海の駅「神戸フィッシャリーナ」、漁業の勉強ができる「さかなの学校」と、楽しみ方も様々。
さらに東に進み、神戸漁協の直売所から、海神社へ。

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昭和32年に建立された朱塗りの「浜の大鳥居」は、昭和50年ころまでの海岸線の名残で、波に遊ばれないよう足元がしっかりしている。
2号線で分断されているので信号を渡り、一ノ鳥居へ。
海神社は平安時代の書物に載っている官幣中社と呼ばれる由緒ある神社で、神功皇后が海難を鎮めるために祀ったとの伝説がある。
10月10~12日の秋祭りは盛大。12日夜の布団太鼓の練り合わせで最高潮を迎える。
登りあり、浜辺ありの2時間前後のウォーキング。
この日はあいにくの曇りで寒かったので、昼食は海神社横の韓国料理の店モクチャのチゲ定食を食べてほっこり。
(2012年2月)         (堀)
五色塚古墳Data
9:00~17:00
月曜日定休(祝日の場合は翌日)・・・定休日はなくなりました(2017年追記)
管理事務所 078-707-3131

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