垂水漁港の昼網をのぞいてみました。  ~ 平磯3

垂水漁港の競りは昼網、神戸産業振興局水産会館で12時から始まる。
競り01 競り02
漁港の漁船はみな「海神丸」。海神社の秋祭りの海上渡御祭で重要な役割を果たす。

操業範囲は、西は朝霧、大阪方面はほぼ全域、南は友が島まで。
ちなみに朝網は長田港(駒ヶ林)で、午前7時30分から行われる。
休みは日曜日。それ以外は天候不順などで取りやめになる以外、毎日競りが行われている。
隣の明石も昼網だが、休みは木曜。
 
許可業者のうち、競りに参加するのは20~30業者で、魚はすべて競りで業者に渡る。
ただ唯一の例外はイカナゴ。
イカナゴだけは、漁協が値段を決めて販売しており、昼網にかけることはない。 
  競り05 競り06
12時ちょうどから昼網が始まる。
垂水の魚を買おうと思ったら、垂水の魚屋でも昼からしか地元のものは並ばない。
朝から並んでいるのは長田か、中央卸売市場などで仕入れたもの。
と、固いことはここまで。
12時ちょうどにカネの音で競りが始まると、競り場は緊張に包まれる。
競り07
直前に漁船から水揚げされたとれとれの魚は、トロ箱のまま水槽に浮かべられ、
競りが始まると、ベルトコンベアに次々乗せられて、参加業者の前に。
値段がすぐつけられて、競り落とした業者は横の水槽などに仮置きしたり、
直接乗り付けた運搬車の水槽に入れたりで、忙しくたちまわる。   
競り08   競り落とされたらすぐトラックの水槽へ    


昼網にはタイ・ヒラメ・カレイ・メバル・スズキ・タコなどさまざまな魚が水揚げされる。
5月から6月にかけてはサクラダイなどが旬。
一昨年の2012年はサクラダイが大漁で、競りをにぎわした。
競り09 競り10    モンゴウイカ  
 競り15 競り11 競り12  中央はタコ
競り14  たくさん水揚げされていた、ショウサイフグ。から揚げで食べるとおいしい。
競り13  サクラダイ


一方、同会館まえでは、競りが始まるころになると、どこからかサギなどが飛んできて、
魚のおこぼれを待っているのが、ひとつの風物詩になっている。
以前は塩屋ジェームス邸のすぐ北の、ある邸宅のうっそうとした庭に、
サギの巣があったのだが、最近そこは開発・造成され、木々も伐採された。
競り03 競り04 サギが獲物を狙う。

また付近では、サビキなどの釣りを楽しむ人や、
自動車の乗り入れもなく、人通りも少ないということで、恰好のスケッチ場所などになっている。
【追記】
今回、写真を撮るために、近づきすぎてしまい、競りをされている方から注意を受けました。
大変申し訳ありませんでした。
皆さんももし興味を持たれて見学されるときは、
仕事としてされている方の邪魔にならないよう、
●建物の屋根のある部分に踏み込まず、
●声を立てず、
●少人数で、速やかに、
を守ってください(守らなかった私が言うのもおかしいですが)。
この日、お話をうかがった参加者の一人は
「せっかく新鮮な魚が毎日揚がってくる垂水だから、どんどん魚を食べてほしい」。
と言われていました。                            (堀)
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